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戦後の食生活と病気

[戦前]

食事はご飯、汁、漬物、お菜(おかず)であった。お米を中心とする穀類、野菜、魚介類と海藻が主であり、みそと醤油で味わっていた。野菜の食べ方は、茹でたり焼いたりして加熱された野菜を食べるのが一般的だった。少ないお菜を大量のご飯と食べ、ご飯の量でカロリー量を充足させていた。

[戦後]

米、野菜、魚介類を中心とした和食が衰退化し、食の欧米化が進んだ。小麦粉、牛乳、生野菜・ドレッシング、植物油の摂取が増加した。エネルギー、たんぱく質、脂質の摂取量は増加し、炭水化物、食塩の摂取量は減少した。

[戦前と戦後の比較]

戦前と戦後の上位5位の死因を比較してみると、全結核や胃腸炎から、がん、心疾患へと変化していた。野菜の消費量はほぼ変わらない。植物性食料による国民一人一日当たりの供給熱量は2,100kcal水準でほぼ横ばい。植物性熱量は穀類の減少した分が砂糖、植物油脂の増加によって補われている。動物性食料による熱量は150kcalから400kcalになり、2.7倍の増加率。動物性熱量では、魚介類を除いて、肉、卵、牛乳及び乳製品、動物油脂のいずれも大幅に伸びた。

戦前と戦後で全結核や胃腸炎から、がん、心疾患へと大きく変化している。これは食生活の変化が関係しているからと考える。戦前と戦後の食生活は、米、野菜、魚介類を中心とした和食から、小麦粉、牛乳など欧米化へと変化した。

戦前と戦後の共通している疾患は、脳血管疾患、肺炎である。

参考文献
農林水産省 公式HP「日本の伝統的食文化としての和食」https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/pdf/01_washoku.pdf
農林水産省 公式HP「食料消費の変動パターン」https://www.maff.go.jp/primaff/kanko/nosoken/attach/pdf/197610_nsk30_4_01.pdf
厚生労働省 公式HP「日本人の栄養と健康の変遷」https://www.mhlw.go.jp/content/000894103.pdf
国立社会保障・人口問題研究所「表5−24 死亡率によってみた死因順位:1900〜2002年」https://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Data/Popular2004/05-24.htm

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